並行輸入ビジネスについて考えてみた。-転売、副業だけで生活は出来るのか??①-
1 日々、レア物や新作のリリース情報をチェックしている筆者ですが、「これだけ色々な情報があれば転バイヤーになって、好きな物に囲まれながら自由な時間と高収入を得る事が出来るのでは!?」と甘い思いを抱いて本気で転バイヤーになろうとしていた時期があります。
今回はファッション好きが一度は夢見る(自分だけ?)転バイヤーについて記事をまとめてみましたので、転バイヤーに興味がある方や現に転売を行っている方なんかに少しでも参考になればと思います。
- 転バイヤーの種類を大まかにまとめると。
- 一番楽で簡単なタイプはどれ??
- おススメの転売スタイルは?
- 海外輸入方法<無在庫販売>
- 海外輸入方法<実在庫販売>
- 海外輸入コストシュミレーション
- 仕入れた物の販売方法は??
- 結局、転売で生活は可能かどうか??
転バイヤーの種類を大まかにまとめると。
転バイヤーにも色々と属性(?)がありまして大まかに分けると4種類に分類する事が出来ます。(まだまだあるよ!と言う方は是非教えて下さい。)
a) レア物一発狙い派
SupremeやNike等、レアになりやすい商品を調べ店頭に並ぶ。もしくはオンラインにて購入(Botは必須と言われています。)主にフリマアプリにて販売。
b) 中古せどり派
リサイクルショップ等に足繁く通い店頭で販売されている価格とネットアプリで販売されている価格の価格差で利益を出す。もしくはフリマアプリ等で安く仕入れた物をフリマアプリで販売する。
c) Amazon派
中古せどり派の応用で新品、中古品に関わらず直店舗、オンラインにて商品を安く仕入れ、仕入れたものをAmazonで販売する。
d)海外輸入派
日本未発売の物やプレ値がついている物を海外から仕入れ日本で販売するのが主。Buymaなどの無在庫販売が認められているサイトを利用して購入希望者からの受注に合わせて商品を仕入れる人と売上を見越して実際に現物を仕入れてから販売する2種類に分かれてる。
一番楽で簡単なタイプはどれ??
まず全タイプに共通して言える事があります。
「楽に簡単に稼げる転売は有りません!!」
巷に溢れる様々な転売に関する情報の中で「隙間時間で誰でも簡単に稼げます。初月から月収100万も可能です!!」とか初心者が安易に飛びつきそうなおいしいフレーズに溢れている情報の多くは誇大された情報だと思って下さい。(ひどい場合は全くの詐欺と言う事もあり得るかと思います。)
何の資本もコネもない一個人が転売で稼ぐにはそれなりの労力、特に情報力や検索力、あとは少しのPCに関する知識が必要です。これは間違いありません。
ネット上では胡散臭い情報教材や有料メルマガ等も溢れていますが儲かっている人の核となる情報は絶対に他人には公開しないのが商売の鉄則といえます。良くある使えない情報教材の特徴として多いのが、
- 情報が古くて使えない
- 具体的な情報が無く、自己啓発のような内容
- 初心者には実行するハードルが高い(資金や労力)
有益な情報を取り扱っているサイトやメルマガも沢山あるとは思いますが、余りにも甘いフレーズに溢れている場合、まずは疑って掛かった方が良いと思います。
転売と言う以上、仕入資金が必ず必要になりますし、売上では無く月収100万円の利益を出そうとするならば、どんなに優良な商品が見つかったとしても最低50万円位の資金は必要かと思います。しかも、仕入れた商品が全て1カ月以内に売れないと次の仕入れにまた資金が必要になるので月収100万円と言うのは中々高いハードルかと思います。
まぁ恐らくですが月収100万円ではなく売上金額100万円と言うオチなんでしょうけどね...。
売上金額であれば99万円を掛けて仕入を行い100万円分の売上を作ると言う事はそんなに難しい事では無いかと思います。資金面でのハードルは上がりますがね...。
おススメの転売スタイルは?
このブログの特性上と言う事もあるのですが筆者のおススメは、d)海外仕入です。
順番に説明しますと、
a)レア物一発狙い派
小遣い程度を稼ぐと言う目的であれば、レア物一発狙いでも十分に転売は可能かと思います。ただ。継続的に安定した収入を目指すと言う事であればこのやり方だけでは難しいでしょうね。
b) 中古せどり派
リサイクルショップを回るのが好きな人にはおススメかも知れませんが、足を使って仕入品を探すと言うのは効率が良くないんですよね。仕入を出来る保証もないので無駄足になってしまうリスクも考えるとおススメは出来ません。
ネット仕入も洋服やスニーカー等は状態が分かりにくい事や偽物を仕入してしまうリスクを考えるとあまりおススメは出来ません。また掘り出し物を探す事にも時間はそれなりに必要です。個人的には洋服やスニーカー等のアパレル品に関しては出品者の価格設定も上がっているような気がしていますし、それらを考慮するとあまりおススメ出来ないんですよね...。
c)Amazon仕入派
Amazon仕入は自分の好きじゃない物もガンガン取り扱わないといけないんですよね。家電や雑貨も嫌いでは無いですが、自分のリソースの全てを充て無くては転売が成立しないのであれば、興味の無いものに時間を割きたくないんですよね。
d)海外輸入派
基本的には新品を仕入するので、偽物や状態に関するリスクは限りなく低いです。仕入品を調べると言う作業は他の仕入方法同様にそれなりの時間を掛けなくてはいけませんが好きな物に特化して仕入が可能ですし、海外限定発売のアイテムの情報なんかを配信しているサイトは多いので定期的に一部のサイトをブックマークしておけば仕入商品を選定する時間を大分削減する事も可能だと思います。先に記述した通り海外仕入れも無在庫販売と実在庫販売の2種類に分かれます。
海外輸入方法<無在庫販売>
リスクゼロで始めたい人はBuymaのような無在庫で販売する事が認められているサイトを利用し商品をひたすら登録し続け、購入が確定してから商品の仕入れを行うと言う方法があります。
これであれば確かにリスクは無いのですが、個人的にはおススメしません。理由は単純です。
「ありふれた好きでもない商品の商品登録が苦痛だからです。」
Buymaで人気になっているアイテムを見ていると商品ラインナップがあまり面白くないんですよね。(あくまで筆者の個人的な主観ですが。) また人気になっている物に関しては出品者も多いので同じ値段であれば出品者の評価が高い方で購入される方が多いと思いますし、同じ商品の価格勝負になってくると1品あたりの利益が減るので、好きでもない商品をひたすら登録していく作業量の割にあまり儲からない。と言う結果に繋がってしまいます。
Lancersなどのアウトソーシングサイトを見ているとBuymaの商品登録作業のお仕事の求人が多いですが、恐らく自分でせっせと商品登録作業をしていると割に合わないので面倒な作業は委託で処理していると言うのが実情なんでしょうね。
では、「人が出品していない限定商品やセール品等を中心に仕入を行おう!」と思うと買い逃しをなくす為に、どうしても予め商品を仕入てから販売する事になってしまいます。
そうなると無在庫販売では無くなるので、Buymaを利用するメリットは殆ど無くなってしまうんですよね...。
また、Buymaの場合は販売から入金までの期間が長いので、仕入金額を早めに回収したい転バイヤーには向いていないと言うのもあまりBuymaをおススメしない理由の一つです。
転売系の記事を多く書いておられる細野さんのブログです↓
海外輸入方法<実在庫販売>
「仕入れた在庫が売れなかったらどうしよう…。」と言う在庫リスクは有るものの、リスクを鑑みても個人的には海外ショップからしっかり在庫を仕入れて販売する実在庫販売をおススメします。
商品知識が全く無い人には難しいと思いますが、SNSや各メディアを通じて新作リリース情報のチェックをマメに行っているようなファッション好きの人が仕入れを行えば、売れ残りが発生するリスクをかなり軽減する事が出来ます。勿論、仕入れた物が全て販売でき、且つ利益もしっかり残り、専業で暮らせるレベルに到達するまでにはそれなりの経験やスキルが必要になってきますが、最低でも仕入にかかった費用分位の金額の回収はそこまで難しい事ではありません。
海外輸入コストシュミレーション
一つ商品の例を取って実際に海外ショップのセールにて商品を仕入れた場合と言うシュミレーションを行ってみます。
これは先日、Openinng Ceremonyで行われていたSALEの様子です。
セール価格から更に40%OFFと言う破格の内容でした。残念ながら上記画像の物はすべて完売しております…。
そんなセール商品の中から仮にVans Old Skool を10足程、仕入れたと想定してシュミレーションしてみます。
【仕入コスト計算】
仕入商品:Vans Old Skool
仕入数量:10足
仕入代金:¥30,000(1足¥3,000)
日本への送料:¥5,000(1足あたり¥500)
関税:¥3,000(1足あたり¥300)
仕入金額合計¥38,000
ざっくりですが仕入金額の合計は¥38,000となりました。
次に販売ですが、メルカリにて1足あたり¥7,900で販売金額を設定したとして10足全て売れた場合のシュミレーションです。
【販売時のコスト計算】
販売代金:¥79,000(1足¥7,900)
メルカリ手数料:¥7,900(1足¥790)
発送料:¥8,000(1足¥800)
販売代金から手数料と送料を差し引くと¥63,100になります。
更に販売代金-仕入コストを引き算すると¥63,100-¥38,000=¥25,100が利益となりますね。
〇仮に半分の5足は¥7,900で売れたが残り半分の5足が売れ残ったので、販売価格を半額の¥3,900で販売した場合。
【仕入コスト計算】
仕入れに変更は無いので合計¥38,000です。
【販売時のコスト計算】
販売代金:¥39,500(一足¥7,900x5足)+¥19,500(一足¥3,900x5足)=¥59,000
メルカリ手数料:¥5,900(販売代金が下がっているので手数料も下がります。)
発送料:¥8,000(送料に変更はありません)
販売代金から手数料と送料を差し引くと¥45,100となります。
更に販売代金-仕入コストを引き算すると¥45,100-¥38,000=¥7,100が利益となりますね。
このように半分売れ残たので半分の在庫を半額にて販売したとしても何とか利益は残ります。
ただ、損はしてないと言うだけで作業に関わる自分の人件費を考えると、「割りに合わない…。」と思う人は多いんでしょうね。
ただ、自分が言いたいのは、ある程度、商品知識があって市場の相場を把握していれば周りが言うほど実在庫販売を行う上でのリスクは高くないですよと言う事です。
仕入れた物の販売方法は??
販売方法にも様々な方法がありますが、代表的な販売方法としては
- ヤフオクやメルカリと言ったフリマアプリを通じて販売
- BaseやStore.jpと言った個人ネットショップの開設
- リアル店舗をオープンさせる
真っ先に思いつくのは上記3つの販売方法ですね。
本来であれば1つに絞るのではなく全ての方法を同時に行う事が出来れば販路を大きく拡大できるのですが、ネットショップ、リアル店舗の開設と言うのは、先ずは副業程度で転売を始めようと言う方には、少しハードルが高いと思いますので、誰でも簡単に始められるフリマアプリを通じて商品を販売する事をおススメします。フリマアプリ上での販売であれば経費は殆どゼロ近いのでリスクを負う必要もありません。
結局、転売で生活は可能かどうか??
生活可能かどうかで言うと可能です。
ただ上のシュミレーションで計算した通り、ある程度商品を仕入れるだけの費用も必要になりますし、売れる物を常にチェックし続けなくてはいけないと言う労力も発生します。また海外サイトで商品を仕入れる為、最低限の英語スキルも必要となります。
ファッションが好きで常に情報を収集したり、サイトをチェックしている人である程度の資金(まずは10万円くらい)を投資出来ると言う人は毎月、3万~5万円程度であれば直ぐにでも稼ぐことは出来るのではないかと思います。英語もグーグル翻訳や海外サイトから商品を購入するための解説ブログも沢山ありますので、慣れれば大した問題ではありません。
あとは諸々掛かる経費をどう抑えて仕入れ~販売に繋げていくかと言う事が非常に重要ですが、その辺の話はまた次回記事にしたいと思います。
この記事が面白いと思った方はポチっとお願い致します!励みになります!